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大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

9/1(日) 遊脚のリカバリーを早くして坂ダッシュに革命を

9/1 (日)

夏合宿 4日目 午前

 

 

 

GC) 曇り。時たま小雨。ほぼ曇り

PC) なんだか体は動く。疲労はやばいけど、筋肉痛は昨日よりマシ

 

メニュー) 坂ダッシュ

(100+150+200)*2

r = 8min , 10min R = 12 min

 

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ダッシュはできない

坂は通常の平地で走るのとはワケが違う。

今日の坂の目標は「楽に」メニューをやり過ごすこと。

聞こえは悪くても、そうやって楽な走りは進化してきた。

 

スマホ用の三脚を土手において、加速部分の動画を撮って、自分の走りをチェックしながら練習を始めた。

 

とりあえずは、楽に走るために「接地位置」と「リズム」に着目して、坂のための新しい走りを作ってみようと思った。

 

動画を撮っても、いまいちよくわからなかったけど、途中でオガワさんがアドバイスをくれた。

 

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遊脚のリカバリーを早くする

 

坂で大切なのは、ピッチを上げたり、地面を押すことではなく、ただただ遊脚のリカバリーを早くすることだ。

 

実際の走りでは地面を押せば速くなるが、坂では傾斜の関係で、その効果が半減する。

押しても押しても進まない。

 

そこで、発想を変えて、地面を蹴った後の後ろに流れた足(遊脚)を素早くする(リカバリーを早くする)ことに着目する。

 

ここで注意が必要なのは、遊脚のリカバリーを早くすることと、ピッチを上げることは違う。

 

ここまでのまとめ

 

地面を押すのは、坂では意味がない

 

遊脚のリカバリーとピッチをあげることは違う

 

 

 

メニュー感想

2セット目

100

・遊脚がよくできた

・前ハムがきている

 

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左が遊脚を意識しなかった走りで、右が遊脚のリカバリーを意識した。

↑ ほぼ同じタイミングの写真で比べると、足の挟み込み(遊脚のリカバリー)ができていることがわかる。

150

・遊脚加速ができなかった

・後半50くらいで遊脚ができた

・前ハムがパンパン

・前ハムを使わない遊脚リカバリーを考えなくてはいけない。ウルトラ走法か?

 

200

・スタートで滑って失敗

・走りが崩れて遊脚のリカバリーどころじゃなかった

・途中、遊脚のリカバリーを意識はしたけど、でも思うように体が動かなかった

・前ハムがパンパンになってやられてしまった

 

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坂は平地とは違う。単に座標系が回転しているかどうかの問題ではない。重力ベクトルの違いは走りに大きな影響を与える

 

つまり、坂の走りは坂の走りで開発しなきゃいけないということで、さらに坂の走りはそのまま平地に変換できないし、その逆も然りということ。

 

坂はたしかに無理やり走ればスピードは出る。

それでも、坂を自分より楽に走り、なおかつ速い人は現にいる。

これは、坂の走りがその人にはできていることを意味していて、自分にはできていないことを意味している。

 

今日は意味があった

 

最後の200は体も心も負けて、黒澤に最後負けちゃったけど、それでも今日の坂練習は意味があった。

 

遊脚のリカバリ」という最高のチート技を体感できたのは価値が大きい。

 

そして、「遊脚のリカバリ」の動きは感じ取れても、それを実現するのに動員している筋肉や細かな動きは、多分間違っている

 

前ハム(大腿四頭筋等)がパンパンなのだから、良いわけがない。

 

もっと筋肉的に楽な「遊脚のリカバリー」をすべきなのだ。

 

坂は今日始まった。

今まで数々の坂を走ってきたけど、今日の発見は、坂人生で一番の革新と感動をもたらした。

 

今日から、0から作っていこう。

やっぱり自分は0から地べたを這って作っていったほうが向いているのだ。