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大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

11/2(土) 坂と振り子

 

 

 

坂はモモの重心を引き上げることだけを意識せよ

最も嫌いな練習

 

 

「できる人がやっても意味がない。

できない人がやって、できるようになる。それこそに意味があるんじゃないか」

 

 

 

ハードルドリルは嫌いだ。

 

ハードルを何台か並べる。それをいろんな形でまたいで行く。

 

今日はそれを10人ちょいでやった。

 

みんな一列になって、ハードルの前に待機する。

 

前の人が2台目くらいまで行ったらスタート。

 

 

 

僕はハードルがまたげない。

 

股関節周りが弱いとか筋力が足りてないとか、いろいろ言われる。

 

ひねくれモノの僕にはそれがアドバイスとして入らない。

言われるたびに、毎回嫌な気分になる。

 

僕の後ろは必ず詰まる。渋滞ってみんなは呼ぶ。

僕が遅いから。

 

後ろから次の人が迫る感じがすごく嫌だ。

 

だからハードルドリルは嫌いだ。

 

 

 

 

このドリルに何か可能性を感じる。

でも、どうも続けられない。

やろうと思っても一週間くらいするとやらなくなってくる。

そういう自分も情けなくなってくる。

 

 

 

ネガティブな感情が込み上げる練習は、ハードルドリル以外で僕は知らない。

 

でも、宮城は言う。

 

「できる人がやっても意味がない。

できない人がやって、できるようになる。それこそに意味があるんじゃないか」

 

って。

 

 

 

 

 

簡単に復習しよう。

 

二重振り子

 

2つ連結した振り子がある。これを二重振り子と呼び、2つ目の振り子の先は、想像できないような複雑な動きをする(カオス現象)

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昨日、この振り子をラグランジュ方程式を使って解く授業を受けたからかもしれない。

坂の脚の動きが二重振り子に見えてきた。

 

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1回目の取り組み

 

かかとの軌跡は間違いなく直線に近いほうがいい。

 

なら、ももの引きつけよりかかとをケツに引き付ける方を意識したらいいんじゃない?自然な発想だ。

 

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やってみた。

 

思いっきり巻いた。


ケツにかかとを引きつけることを意識したら巻いた

 

なんでだろう?

わからない。

わからなくて正解なのだ。

 

これが二重振り子なら、2つ目の振り子の先端に当たるかかとの位置は制御できない。

 

いろんな力が意味不明な方向に作用するから。

 

 

発想を変える

 

かかとを制御するのは諦めようか。

 

ならば、確実に制御できる1つ目の振り子、もも、を制御しよう。

 

ももを引きつける。

そりゃぁ、みんなやってることだ。

 

でも今回はちょっと違う。

 

振り子の本体が紐じゃない限り、重心は振り子の真ん中気味にある。そこに力を加えるのが最も制御を楽にする。

 

だから、単なるももの引きつけじゃなくて、ももの真ん中らへんを引きつけることだけを意識した。

 

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かかとは勝手についてくるさ。

 

 

そしたらすごくいい感覚で走れた。

 


モモの重心を引き上げることだけを意識したら遊脚のリカバリーが早くなった。よかった。


悪くない