Cork

大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

11/16(土) ボロ負けしてズタボロな体で300を楽に速く走る新しい走り方 p12。

11/16(土)

農工大との合同練習@織田フィールド

 

メニュー

300mの40秒間走*(3+2)

 

結果

300①  37秒台 クリア

300②  37秒台 クリア

300③  42秒台 アウト

300④  37秒台 クリア

300⑤  38秒台 クリア

 

 

 

 

 

この素晴らしい世界に祝福を

 

こないだの水曜日の練習は、左膝の痛みでマネージャーに徹することになった。

今日はせっかくの合同練習だし、いいメニューな気がしたので走りたかった。

 

わからなかった。

この痛みが、一時的なものなのか。

 

だから、今日アップの時点で、走ってみて痛みが出るかどうかを確かめた。

痛いときは、スピードをつけて走ったその一歩目で気づく。

 

痛くない。

 

徐々にスピードを上げるものの、痛みが出る気配がない。

こうなると逆に走っていいのか不安になる。

 

ただ、神様に頂いたこのチャンスと、走れることそのものへの喜びでいっぱいだった僕は、今日、走ることにした。

 

メニューは農工大のカイトが作った鬼畜メニュー。

 

 

 

最初っから飛ばす飛ばす

 

300mをこれから5本走る人間とは思えないほどに1本目から飛ばした。

自分にとって、このペースで走った方が楽なんだ。

 

プランは過去の日誌をもとに、練習中に練った。

300mの走り方を少し忘れていたからね。

 

f:id:ryutaromiya:20191118112913p:plain

 

 

300mの加速を楽に行う。

 

この前発見した通り、地面に力を加えることや低い姿勢、前傾を保つ意識はいらない。

重要なのは、前へ前へと加速すること。

 

正直言ってしまえば、一緒に走ったカイトよりも前に出ることしか今日は意識してなかったんだけどね。

 

 

この走り、2本で限界。悲劇の始まり

 

僕にとって残念なお知らせだ。

この走りじゃ、3本以上は走れない。

 

なぜか?

理由は2本目を走り終わった後の僕の体に聞けばすぐ答えてくれた。

 

 

 

ハムがグッバイ 

 

太もも、ハムストリングスが「さようなら」した。

走っていればどこで疲労したのかくらいは分かる。

 

ここだ。

f:id:ryutaromiya:20191118112917p:plain

 

 

つまり、100m-300mまでの200m区間の走り方が、無駄が多いということがわかる。

 

僕も実は薄々、200mも同じ走りで突き通すことには不安があったんだ。的中。

 

 

 

 

体幹が終了のお知らせ

 

 2本目は特に体幹に来た。

体幹なんて曖昧な言い方してるけど、正確に言えば側筋。

 

 

これまた、なんでここまで疲労したのかすぐにわかった。

腕を思いっきり横に振ったからだ。

 

許してほしい。

2本目のラスト100mで、「あれ?腕を横に開いて振った方が楽じゃね?」って気がついた。

だから、女子みたいな腕振りに切り替えて、左右に開くように振ったんだ。

 

なるほど確かに楽だったかもしれない。

でも、その分側筋がめっちゃ疲れた。

 

腕を左右に開いて振ったから、体にねじりの作用が加わる。

ねじりを打ち消そうと側筋が頑張る。

で、疲れる。

 

 

 

腕振りを直して3本目へ。ボロボロな走りで完敗

 

 腕振りだけ、もう少し前後に振るように直して走った。

3本目。

加速まではよかった。

 

でも後半200mで脚が動きにくくなった。

ここまでのは久しぶりだ。

 

さっきまで後ろにいた人全員にカーブで抜かされた。

 

別にライバル意識は持ってなかったけど、流石に萎えてしまった。

こりゃ、だめだ

 

 

 

今からレスト。急いで新しい走りを作らなきゃ

 

心も体もボロボロになった状態の中、僕は新しい走りを作ることに必死になった。

 

今の走りのまま次のセットを走ったら確実に途中で動かなくなる。

 

 

30minのレストを挟んで、また300mを2本走る。急いで考えろ。

狂ってるよ、このメニューは。

 

結果、レスト中ぶっ倒れていたり意識朦朧なままその辺をぐるぐる歩いていたら時間が過ぎた。

新しい走りを作らないまま、次のセットが始まろうとしている。

 

 

300mのスタート地点に移動し終えた。

やばい。終わった。

本当にそう感じた僕は、最後のあがき。

なんとなく記憶の中から良さそうな走りを思い出して、それを導入したプランを秒で作成。

 

これが素晴らしかった。

 

 

f:id:ryutaromiya:20191118112919p:plain

 

新しい走り。ボッロボロの体で楽に速く300mを走る方法を見つけた p12

 

 

本当に素晴らしい。

この走りは、300mをすごく楽に、そして速く走ることができる。

 

100mから200mの区間

ポイントは、接地と同時に、そこに体をひたすら乗せていくこと。

この際に、だいぶ無理矢理な前傾になるけどしょうがない。

 

f:id:ryutaromiya:20191118185523p:plain

↑ 接地脚と胴体のみを描いた

 

 

 

これがなぜ速いのか。ハムを全く使わない走りだから

 

リーチアウトという概念をご存知だろうか。

 

miyublog2.hatenablog.com

 

 

ここからは僕の勝手な推測だけでものを進める。

ハムが疲れるのは、僕の感覚のフィードバックによれば、接地位置よりも重心がほんの少しだけ後ろにあるからだ。

 

f:id:ryutaromiya:20191118185523p:plain

 

上の簡単な絵でいう左側がそうだ。

 

その結果、ハムで毎接地ごとに「体を手繰り寄せる」ことになる。

これがハムを疲労させる原因だ。

 

もしハムを使いたくないのなら、重心位置と接地位置を強制的に揃えてしまえば良い。

 

この走りは、強制的に2点を一致させている。

だから、ハムを一切使用していないのだ。

 

同時に、接地位置と重心位置がうまく合うので、接地に関するありとあらゆるロスが消える。

 

 

だから300mの中間にこれを導入すると、全く疲れずに中間の100m走ることができる。

体がズタボロでも走れる。

 

画像からも、無理やり体を載せているのがわかる。

f:id:ryutaromiya:20191118190829p:plain

 

 


40秒間走 新しい走り

 

 

体幹が疲れる。これ、課題

 

全く疲れないって言っているけど、それはハムに関して。

この走りをしようとすると、すごく体幹が疲れる。

 

そりゃそう。

前傾をキープし続けているんだもの。

どうしようか。

 

とりあえずは鍛えなきゃ...

 

 

ぶっ倒れないで!

 

カイトが帰りの電車の中で面白いことを言った。

 

そもそも、今日のようなきつい練習で、レストの間にぶっ倒れるのはよくない。

 

miyublog2.hatenablog.com

 

それは重々承知だった。

 

でも、今日は本当に立てなかった。力が入らなかったし、ただただケツとハムが痛かった。

 

それでもカイトは平気な顔をして歩いていた。

彼曰く、走り終わった後の20秒ほどを我慢すればなんとかなるらしい。

 

走り終わったと、そのレーンでそのまま一息つくくらい立っていれば、立つのが辛くなくなるらしい。

 

あと、レストの間とか、とにかく喋るといいらしい。

声掛けにも繋がるし、息を吐けば吸うしかないから、勝手に呼吸が循環するってさ。

彼はいったいどれほどの面白い秘密を隠しているのだろうか?

 

 

 

それにしても頭が痛い。走って4時間寝て今この日誌を書いているわけだが、頭痛と熱がひどい。目の上と首の後ろに偏頭痛が消えない。それどころか強くなっている。

 

そういうわけなので、ここで日誌を終えよう。

 

(追記:ここから地獄のテストが始まるのでしばらくは浮上しません)