2/15 (土) E#3 対300用 ラストの強い走り Lion
2/15 (土) @織田
1) 今日の練習
1.1) メニュー
long : ( 250m 300m ) *2
r = 15min R = 30min
1.2) タイム結果
250m ① 31"10
300m ① 37"41
250m ② 30"54
300m ② 36"87 ←良さげ
1.3) 調子
怪我も痛くなかった。疲労も特にない。
練習後の補強トレーニングで、馬跳びをやった。
あれで、勢いよく足を開いた際に、股関節になんか違和感を感じたので中断。
あれやばそうだな。多分二度とやらない。
2) メニューについて
2.1) 長い距離な訳
我々long勢 (短距離の中の400mスプリンターのこと) は最近m記事かい距離しかやってこなかった。
150とか200とか。40秒間走はやったが、やはり、中間疾走の練習が必要だと考えていた。そのため、このタイミングで長い距離を入れた。
2.2) (250 300)*2 という不思議なメニューは正解だった
250の後に300を走るというのは違和感がすごい。
色々な人に聞かれた。
「なぜ (250+250)*2 にしなかったのか」
と。
自分は、中間疾走に集中したかった。
長い距離を本気で走ったことによる疲労で、練習メニューが台無しになるのを避けたかった。
だから、偶数本目を、250よりもスピードの出ない300にした。
正直、何度もこの質問にこの回答で答えていく中で、自分でも、250*2*2 でよかったのではないか?と思い始めてしまった。
だが、実際走ってみて、今は違う答えが言える。
少なくとも、このメニューは良質だと断言できる。
レストを十分にとった上で、250の後に300を加えることは、色々と効果がある。
一度の練習で様々な味を楽しめる料理であるし、疲れた中で300を走る良い練習となる。250は自然とスピードがでる配置だし。
走ってみないとわからない評価だが、実際このメニューは素晴らしかった。
3) 対300用
いよいよ本題だ。今日、異常に強い300mのラストの走りを開発した。
それについて、書き残さなくてはいけない。
3.1) 今日のレースプラン
画像でどうぞ ↓
3.2) 加速 0~100m -偶然できた軽い加速-
加速の開発なんてするつもりはなかった。
しかし、偶然知ってしまったのだからしょうがない。
まだ完全体はできていない。
でも、軽い加速の何となくなポイントはわかってきたかも。
・蛇の脱皮したような中身のない加速
・体はまぁまぁ起きて良い
・低姿勢、地面を押すことは意識しちゃダメ
・前に進むことだけ意識
・誰かと競ると楽かも
・ZR加速
・バックストレート全体を長く使ってゆっくり加速
・最初の一歩で勢いよく飛び出すことが結構 重要な鍵
・アップの時に少なくとも1,2本は流しで感覚をつかむ
加速で使える必要なんてないし、パワーを使う必要もない。
加速など華でも何でもない。
加速の仕方で走りはそこまで変わらない。加速区間終了時に、しっかりスピードに乗っていればそれでいい。
そのために最適な加速を今後作っていく必要がある。
3.3) 中間 100~210m
Infinity の実行。
https://miyublog2.hatenablog.com/entry/2020/02/08/153126
危なかった。300の2本目、忘れかけていた。
Infinityの強みは、ラストの直線に入っても、少しだけ走りを継続させること。
それを忘れていた。
走りながらすぐに思い出して、直線に入ってから5~10mほどカーブの走りを持続させた。
やっぱ繋がりがスムーズになって走りやすかった。
3.4) ラスト90m Lion
新しい走りを偶然、発見することができた。感謝感謝。
名前は、生き続ける(Live on)から略してLionに。そういう名前の曲があるのが元。
Lion の性質を述べる前に、この大学2年間で開発してきた"ラスト100m"の走りをまとめることにする。
3.5) ラスト100mの走り 総集編
3.5.1) 対120-200用
Newton
DarkExpress
Newton2
→
120-200のラスト100で猛威を振るう。
脚を(膝を)斜め前方に引き上げまくることと、既にある勢いを活かす意識。腕振りを気持ち大きめにすると良い。これのおかげで120-200のタイムが爆発的に伸びた。だいぶ初期の走りだが今でも使える。
3.5.2) 対400用
楽な走り
→
対400用に開発。伸びるように楽に走る。腕振りを横に広げると上手くいきやすい。感覚の上に成り立っている。
Einstein
→
対300-400用。ラスト100で、目の前の人との相対距離を縮める意識だけで走ることで楽に走れる上、スピードの減速が少ない。今でも使える。
3.5.3) 対120-200用
PP
P4
→
ピンポイントに重心の真下に脚をつくことで、ブレーキをなくす。オーバーストライドにする意識が重要。
↑ここに、PP, p4 に関する全記事がまとめてある
3.5.4) 対400用
→
対300-400用。腕振りを、ハンマーのように振り下ろしまくることで、上がらなくなった脚のリズムの補強ができ、結果的に簡単に減速を抑えられる。体幹をものすごく消費する。
https://miyublog2.hatenablog.com/entry/2019/12/05/180519
↑リヴァイアサンの発見
Lion
→
今回の走り
3.6) 現在の走り
現在使用しているのは
100-120 : なし
120-200 : p4
200-400 : 楽な走り Einstein
である。
120以下の走法は今のところ存在しない。いつもテキトウに走ってきたし、これからも優先度は低いだろう。
p4は異常なほど強い。120m、150mの単体のタイムは驚異的に伸び、200mに至っては軽くベストを0.5秒 更新できた。今のところ圧倒的最強。
楽な走り、は楽であって、それ単体が強うわけではない。他の走りより省エネゆえ、相対的には今のところ最強な走法。
Einsteinは今でも最強。使うタイミングさえミスらなければ。
3.7) Lion の特徴
・疲れていても使える
・ラスト、原則を大きく抑えられる
・擬似的に「上半身で走る」が可能に
・腕振りの使用、体幹の使用
実際、この走りをすれば、いくら疲れて脚が上がらなくなっても、減速する気配はないし、なんなら加速する感覚すら得られる。
3.8) Lionのやり方
Lionは、リヴァイアサンに
「
体幹部をひねらず直立をキープしたまま、体幹から腕振りへ膨大なパワーを引き出す
」
走法。
つまり、 腕振りのパワーの源を体幹部から抜き取れば実行できる。
結構簡単に使える走法。
重要なのは
3.9) Lionの注意点
でも、体幹部を異常に使う。複数本あるメニューの最初には使いたくない。疲れた時に腰に手を当てる、ちょうどあのあたりか、それより少し上くらいが疲れる。
これは、体幹を使わないようにしよう、という発想ではなく、体幹が疲れないような体幹にしようという発想で考えるべきだろう。
側筋。注目されにくいけど、腹直筋よりも重要だと思っている。
4) 2ヶ月間走らなかったことについて
怪我で2ヶ月間走らなかった。
その割に、300で36"87で走った自分に対し、とある人が
「なーんだ、もう戻ったのかよ」
と言った。
思う。300mくらいなら、きっと走法さえ知っていれば、走れる。
つまり、体力は最低限あれば良い。あとは知識と経験。
自分は明らかに怪我によって、耐久性が落ちている。
今日のように、レストが十分に長ければ、走れる。
でも、この前のように30秒レストとか、立て続けに走るとなると、すぐにダウンする。
今日、走れたことは何を意味するのか。
怪我前の調子に戻ったことを意味するのではない。
怪我によって失われた何かが、まだ見えないところに大きく潜んでいて、それに気づけていないということを意味するのだ。