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大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

7/31(水) 接地がひどすぎて小指の爪が剥がれた

7/31(水)織田

 

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200-(150+150)*2   R=15,25 r=walk

 

GC)運動してはいけない暑さ。周りの人が次々と倒れていく

PC)昨日の肩周りの筋肉痛が残っている。走った結果、一切気にはならなかったけど

 

結果

200  22"74

150  17"72

150   16"92

150   16"75

150   17"28

 

今日全体を振り返る

 

合同練習は2時から始まる。2時が一番暑いというのは本当で、中学理科に感心しつつ、今日の暑さ対策が有効か不安になった。帽子、濡れタオル、運動着の服の着替え、大きめのタオル。スポドリは家を探してもなかった。用意しなきゃ。結果から言って、暑さ対策は有効だった。

 

アップのそのほぼ全てを日陰のバックストレートで終わらせた。常に帽子をかぶり、時々水を浴び、タイツに水をかける。これだけで体表面の温度は驚くほど下がる。気化熱に感謝しなくては。バックストレートでアップをする人が自分以外いなかったのは意外だった。別にホームストレートが悪いとか言っているわけじゃないけど、すごく暑そうだった。バックから見るとタータンが反射して明るいもん。

アップで動きすぎるのは良くない。臨機応変にアップのメニューを変えるのが良い。筋繊維のストレッチや軽い刺激入れはしっかり行い、深部体温の上昇を図るアップは少なめで良い。熱平衡にすぐに達し、適度な温度に勝手に上がっていくはずだから。

 

今日は多くの人が倒れた。陸上に根性練習は通じる時は確かにあるけど、それは間違いなく今日ではない。身の危険を感じたらすぐに練習を切り上げるべきだ。すぐに練習を切る癖がつくことだけには注意しなくてはいけない。自分の生物学的な限界を知っておく必要がある。それにどれほど近づいたらいけないのか、どういう兆候を見過ごしてはいけないのか。ここから夏が始まる。今からその辺を調べておくだけで、練習に出た意味があるだろう。

 

200150

一言で言って、加速を失敗した。

その原因はスタートにあった。スタートをある程度体を起こしてやってみた。低姿勢を維持するために考えた策だった。まだ実戦はほぼしたことがなかった。この前の300*4はうまくいったんだが。今日は間違いなく失敗した。

何が起きたのかよくわからなかった。加速が全くできないのだ。加速する気が起きなかった。そういう姿勢だった。そのあと無理やり姿勢を作って、体を起こしながら走った。タイムは狙えないとわかったから、すぐにフォームを意識して走った。悲しいけどそういうこともある。

その次からは、今までのスタートフォームで出ることを決めた。結果、うまくいくんだが。

 

150

走り終わった感覚は、50までしか力が必要でなかった、の一言。本当だった。加速するための50mほどはパワーを込めて加速した。そのあとのホームストレートでは、一切の力を加えていない。腕振りを意識したわけでもない。

でも、何も考えていなかったわけじゃない。とにかく地面を感じた。接地して嫌じゃないポイント、地面にスムーズに受け入れられるポイント。それをひたすら探した。すぐに見つかった。そこにつくと、地面からの返事が返ってくる。フィードバックってやつ。

 

ゲームセンターにダンシングマシンっていうやつがある。機械の前に設置されているモニターでできた床にテンポよく脚をつくと、ついたところが円形状に光る。

 

まさにあんな感じ。接地点を中心として波紋が広がり、ポン、といった力が少しだけ返ってくる。

その点に合わせてあとはひたすら脚をつき続ければ良いだけだった。ピョンピョン走れた。だいたいこの辺だろうって思いながら脚をつけばそこから反応がくる。焦って前に前に行こうとすると、それを地面は許してくれない。次走る150の3本目のようになる。

とにかく、2本目はを走り終わっても一切の疲労はなかった。全く疲れていなかったのだ!

150

ただただブレーキのかかった走りだった。

スタートから加速までは悪くなかった。やはりあのスタートフォームが自分に合っていることを示している。少し潰れてはいたけどそれでもしっかり加速できた。

 

前を走る下山さんを意識してしまったのかもしれない。前に前に急いで脚を回した。そのおかげで、ホームストレートの走りは、そのほぼ全ての接地がブレーキ作用を持っていた。地面は冷たかった。一歩一歩に対し、瞬間的に抵抗してくる。さっきの接地のときは、柔らかい何かだったのに、脚をちょっと前に着いたら、すごく鋭い何かがふくらはぎくらいまで突き抜ける。

 

150

同じだった。ブレーキのパレードだった。深町と競った。どうしてもなんだか負けたくなかった。自分の悪いところ。脚を無理矢理引き上げて走った。きっとすごいストライドだっただろう。結果、同様にすごいブレーキだった。

 

誰かを意識して無理矢理速く走ろうとするとブレーキがかかる????

 

走り終わってすぐに靴下を脱いだ。両方の薬指と親指が痛い。右足の小指の爪が赤く濁っていた。爪が割れて、ほぼ爪が剥がれていた。痛みよりも、怪我をしたことのショックの方が大きかった。

とにかく接地が悪かったことがこの血を持って示された。

 

実を言えば、ブレーキ作用のある接地はここ最近またひどくなってきた。今日だけの話じゃない。7/24150でも同じような接地が発生し、同様の痛みを感じた。その時は爪は剥がれていなかったけど、小指の周りの皮膚が赤くなっていた。摩擦で溶けたように痛かった。夏合宿を思い出す。夏合宿の3日目だかに、練習後、バスに乗ろうとしたとき、小指の痛みに気がづいた。見てみれば、両方の小指の爪が見事に半分に割れていた。その時もすごいショックだった。周りの人に聞いたのを覚えている。走っていて、爪が割れてことはあるか、と。みんなの答えはNo。自分だけがひどい接地をしていることを知った。

今回の怪我もそうだろう。怪我というには軽い気がするが、いずれにせよ、接地位置が悪いことがわかった。

 

つまり、今日の練習だけで、すこく良い接地と、その他すごく悪い接地の両方を、欲さずとも知ることになったのだ。これは、接地を考える上で、練習して直していく上で良い経験になるに違いない。その考察はまた明日しよう。明日のテストに向けて勉強しなきゃ。