9/22(日) 400mを1年で6.12秒縮めた話
9/22(日) 27大 1日目
まとめ
・まるっきり新しいレースプランはうまくいった
・楽な加速は軽い加速とは違うから、軽い加速は意識してはいけない
・バックストレートで楽な走りをしてはいけない
・レース中は相手と同じスピードにする、くらいはしてもいい。むしりしたほうがいい時がある。
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第34 回国公立27大学対校陸上競技大会
種目 400m 予選・準決勝
結果
予選 50"33 PB!
準決勝 50"34
400m予選
400m準決勝
●400m 大学での記録
2018/09/18 56.46
2019/05/12 51.3 (手動) PB
2019/06/23 51.45 (電動)PB
2019/06/29 予選 50.92 PB
2019/06/29 決勝 51.63
2019/08/12 50.00 (手動) PB
2019/08/24 50.49 PB
2019/09/22 予選 50.33 PB
2019/09/22 準決勝 50.34
400m 予選
そもそも準決勝に行けると思ってなかったし、大した責任も期待もなかった。対校選手として出てはいるものの、ただの記録会に過ぎなかった。
いつも通りハイレベルすぎる大会では緊張はしにくいものだ。かなわない相手の前だと、一緒に走らせてもらうって感じの気分になる。
レースプランは以下。
このレースプランのポイントは
・楽な加速をだいぶ長くとり、前半のスピードを上げた
・バックストレートではほぼ何も意識しないこと
・バックストレート終わりでスピードをガクッと落とさないこと
今までの大会と練習の反省を活かして作ったプラン。
結果から言ってうまくいった。前半のスピードは今までにないレベルで速かった。
それをバックストレートの終わりでもでしっかりキープした。
ラストは前との距離を詰めるように、あくまで「回転数を上げて」相手との距離を縮めようとした。
このレースプランはうまくいったのだ!
楽な加速は軽い加速とは違う
「
感覚的な話をすれば、楽な加速は軽い加速の意識では走れない
」
レース直前の流しをしている時、不安が止まなかった。軽い走りで加速が出来ないのだ。なぜか重々しくなってしまう。
そういう時は、ハムのストレッチを立ちながらにして各々10秒ほど行うと、動きが軽くなることに気がついた。
動きの重さってハムの硬さに比例していたのか...。
それでも軽い加速が出来ないことにヤバさを感じた。
「思えば、自分の加速って「軽い加速」じゃなくて「楽な加速」であった」
ことを思い出した。
その瞬間、加速がうまくいくようになった。
新しいバックストレートの走り
「
バックストレートで楽な走りはしてはいけない
」
寝ながら考えたんだ。新しいバックストレートの走り方を。
楽な走り、ってことばっかり気にして春からレースプランを作ってきた。
そんな中、最近の練習で、バックストレート入った途端(もしくは加速が終わった途端)、楽な走りをしたら遅くなるんじゃ無いかって思い始めた。
そもそも楽な走りってのは、きつくなった時にするもので、「きつい走り」ではなく「楽を選択する」ものだった。
だから、きつくなってきたら楽な走りをする必要があるのだ。
楽な走りって言うとごっちゃになるから、「楽を選択」としようか。
時間が経ち、多くの練習を行なっていく中で、ちょっと方針がズレてきたのかもしれない。
だから、バックストレートのそのほとんどは、
「
ほぼ何も考えず、むしろスピードを上げていって、しっかりそのスピードに乗るくらいがちょうど良い
」
のであって、たしかにバックストレートの終わりらへんから「楽を選択」するのはいいけど、あくまで「選択を迫られたら」にしようか。
試合では前について行ったほうがいいことがある
レースは練習と違う。
いつもの走りをすれば良い、ってのは言うのは簡単だけど、実際は確実に出来ない。
必ず相手がいて、それが目に入る。緊張も、アップの丁寧度も、前日の睡眠も朝ごはんの量も全部違う。
まぁそんなくだらない話をするつもりはない。
レースでは、時には速い相手にスピードを合わせたほうが良いことがある
練習でも同じことは言えるけど、試合ではその度合いが違うんだ。
さて、そう思った今回のエピソードを話そうか。
今回のエピソード
400mの準決勝の、200mから250mの話だ。
1レーンの人がバックストレート終わった時点で自分と並んだ。
ようするに自分は追いつかれて若干相手の方が前にいたってこと。
目視してすぐに自分がビリであることがわかった。理論派アスリートとしてはあるまじきことだが、「ビリだけは嫌だ」。そう心の中で本当に叫んだ。
ついていくしかなかった。これ以上離されたら負ける。
ラストのカーブまでずっとついて行った。きっとあの時の僕だったら、ついていかなかったら、皮肉にも「自分のペースでどんどん落ちて行った」だろう。
ついて行ったおかげで、スピードを維持できた。さらに、ついていくことで、そのあとに抜く相手が必然的に確保される。
ラストで「抜くべきターゲット」がいることはとても助かることだ。
400mって楽しいってさ
予選では300m時点で前に3人いた。49秒代の選手達だった。準決勝では300時点では自分は確実なビリだった。
とにかくハイレベルな選手に囲まれて走れたことを光栄に思う。
ハイレベルな環境にいて得られた技術的な内容は無いかもしれない。
それでも、普段の練習では決して味わえないこの雰囲気は、忘れていたことを思い出してくれた。
400mって楽しいんだ。
課題
・楽な加速がまだ改善できる気がする
まだ「意識を強く持って」かろうじて「楽」を作り出しているけど、フォームとか技術的な面で「楽な加速」の再現性を高めたい。
そろそろ停滞か?
ちょうどよかった。
5月からの約4カ月間のシーズンで、自分の400mのタイムは、止まることなく伸び続けた。
出た大会は必ず自己ベストを更新した。
この27大学対校戦は、大学2年で走る最後の400mのレースになるだろう。ここから来年の5月まで何も無いのだ。
自己ベストの更新幅が徐々に小さくなっていった。今回は0.16秒の更新だ。
贅沢なことを言っているのはわかるけど、やっぱりチマチマ更新するのは面白くない。
今日の大会で、はるやさんは0.33秒更新して49.32、ハルも1秒ほど400のタイムを更新した。
きっとこのまま同じ練習をしていても、自分のタイムは50秒の壁にぶち当たるだろう。
冬季練習
冬季練習ってのは夢がある。しばらく大会に出ないで練習するし、筋トレがたくさんできる。
今日の講習会で、埼玉大学の有川先生から離地時の膝のベストな角度、エネルギー系の話を聞いた。
エネルギー系とかすっかり忘れていた。
ATP-CR系か。高2の時に必死に調べ漁っていたのを思い出す。
そうだ。27大が終わったら何か新しい風を吹かそう。
新しい知識と新しい肉体を手に入れよう。とりあえずの冬季練習の目標はこうだ。
・知識を一新する
・極限の肉体改造をする