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大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

11/6(水) 300の最速走法 結局これ。

11/6(水)

まとめ

 

加速は低姿勢や地面を押すことは意識しない。ただ前に加速せよ。

 

 

メニュー

150*3+300

 

 

結果

150 16"90

150 16"63

150 16"87

300 34"89 PB

 

1000 3'13

 

 

 

 

サングラスを持ってきて正解だった。

久しぶりだ。今日は太陽が眩しい。

 

悪くないこの天気の中、これまた悪くない練習メニューだ。

さぁ、走ろうか。

 

 

 

 

150m

 

悪くない感覚だ。タイムも遅くはない。

150mは加速中間疾走(p4)

というか、すごい発見をした!聞いてほしい。

 

 

一般の言われていることとは違う加速の走り方

 

加速ってめっちゃ大事。そしてめっちゃ難しい。

加速の感覚については、トップアスリートも解を見つけていない。

 

ところで、僕が発見した加速の感覚についてだ。

 

意識しないこと

・低姿勢

・地面を押す

 

意識すること

・しっかり前に進む加速をする

 

重要なのは『「低姿勢」や「地面を押す」ことは意識しない』ということ。

 

それらを意識から削ぎ落とす。

 

思考を止めた上で、これだけは強く願おう。

「前へ前へ進みたい。前へ前へ加速したい」

 

意識しない、ってのは簡単な話だ。

別に事前に無意識化しておこうなんて大した話じゃない。

ただ単に考えないだけ。

 

 

中間疾走 p4を共有したい

 

さぁ、カーブが終わったら直線100mだ。

十分な加速が終わっている前提だよ。

加速が足りなかったら泣きながら100m走るしかない。

 

 

パワーポジションに脚をつき続けるだけで良い。

 

で?何をすればいいの?

 

・接地したら、一瞬地面を感じてすぐに脚が後ろに流れるくらいがいい

・ハムやケツでパワーを加える必要はない

・走ることに対しては疲れない

・ふくらはぎは使わない。攣っていても良い

・腕振りは意識しない

・脚の回転数がどんどん上がっていく

・回転を追いつかせるために疲労する

・脚の引きつけが追いつかないと後ろに流れてきつい

・頑張らなきゃいけないことは、足をしっかり回転させ続けること。スピードに置いてかれるな!

 

 

 

誰かの参考になれば良い。

 

 

 

今まで最も速い300

 

ベンチプレスが80上がるようになったから速くなった?

僕はいつでも、速くなった原因をその走法にだけ結びつける。

遅くなった時も然り。

 

筋肉が増えたとか、慣れたとか、そういう考察は前進しないでしょ。

 

体側がさようなら

 

走り終わって最初に感じたこと。

 

体幹が疲れた。」

 

もっと言えば、腹直筋より側筋の下半分

そこがすごい疲れた。脚の疲労なんか気にならなかった。

 

それらは、膝に手をついたり体を折ると楽になる。 

上体の重心を接地点の真上にキープするための疲労なのか、それとも腕振りによるねじりに対抗した疲労なのか。

 

体側がここまで疲労したということは、体側をもっと鍛えればいいってこと。簡単だ。

 

 

 

プラン

 

 

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僕が今まで作ってきた中で最も単純なプランだ。

 

そう。

最も単純で最も考え込まれた走法で、それでいて今のところ最速だ。

 

 

じゃぁ見ていこうか。

 

加速の方法加速のあとの走り中間疾走

の順に詳しく見ていく。

 

 

 ZR加速

 

特に長い距離に慣れていない友達や、300のタイムに伸び悩んでいる友達は決まって加速しない。

 

加速しすぎてラスト潰れる人はほとんどいない。

 

みんな怖がって加速しないんだ。

 

出しすぎたら疲れちゃう。走りきれないし、ハム痛くなるし、吐くし、辛いことだらけだ。

 

じゃぁ楽な加速ができればいい。

 

この発想が全ての始まりだ。ここまでは大丈夫かい?

 

ずるくあれ!

 

楽な加速には相当悩まされた。なかなか見つからないんだ。

 

そして最近になってわかってきた。

楽な加速って考えると加速が中途半端になるってことに。

 

そこで作ったのが、ずるい加速。これは強かった。

蛇の抜け殻のように力を入れない走り。

(300+300)*2とかいう鬼メニューを乗り切るため、進化の過程で作った加速だ。

 

 

さらにそれを今日、強化した。

 これが今のところx300に最適化した加速だ。

 

今後の自分、誰かの参考になれば。

 

感覚

 

・パワーを加えることに意識しすぎない

・ましてや低姿勢とか作る意識はいらない

・とにかく前に進むこと

・たしかに地面はしっかり押す。でもそれは前に進むため

・加速の距離は定めない。ここまで、とか

・リラックスは意識しない。でも、「力まない」は意識する

・まぁまぁ加速してきたら顔を上げる

・この際、必ず加速で持っていける最高スピードに持っていっていること

・顔を上げてからもか前に進むことを意識する

 

ずるくあれ!

ずるく、そして楽して加速をしよう。

セーブとか温存とかそういう話じゃない。

 

ずるく、そして持っていける最高スピードに持っていけ。

 

100のトップスピードに持っていくなんてことはない。あくまで300を走る上でのトップスピードに。

 

 

 

それからそれから

 

加速が終わってきたら次のフェーズだ。

 

何も考えず走る。

間違えないで。決して維持じゃない。

維持しようとすると必ずスピードは落ちるし、そこでレースは終わりだ。

 

どんどん速くなる気分で走ろう。

やがて疲れてくるさ。300ならカーブの途中らへんかな?

 

恐れなくていい。疲れてきたら、今度はとっておきの走りがある。

これでもう大丈夫だ。

 

 

楽な走り

 

そろそろ疲れてきただろ?

ここで落ちていくかキープするかがタイムを分けるんだ。

 

キープするためには楽な走りが必要だ。

 

楽な走りはきっと僕の中だけで完結しているわけじゃなく、共有可能だ。他の人にもきっとできる。

だから、可能な限り客観的に書いてみようか。

 

 

腕振り

腕はだいぶ開くように振る。

左右に振るのだ。長距離女子の腕振りからパクった。

真っ直ぐ振ると肩が疲れるぞ

 

視線

真っ直ぐ前

 

ストライド

何もかんがえない

少なくとも伸ばすことだけは無い

 

ピッチ

何もない。

 

地面は押さない。地面に対してパワーを加えることもない。だって疲れちゃうじゃん

 

バシリスクのように走る。

バシリスクってのは、水上を走る面白いやつ。

 

バシリスクは水面に対してパワーを加えたりしない。

ただすごいスピードで脚を引き上げる。

 

引き上げ

 

モモは結果的に引き上げがメインになる。

でも、引き上げたくて引き上げるんじゃない。

 

誰よりも速く、より前に進むことを望んだ結果、前に前にモモを引き上げることになっただけ。

 

引き上げはとても軽やかだ。重々しく引き上げることなどしない。

気持ちよく、スムーズに、後ろから迫りくる何かから逃げる気分で。

僕も初めは何かから逃げる意識で走っていた。

 

 

 

考えすぎた。その結果単純に行き着いた。

 

 

 

不思議な話だ。

考えまくった。試しまくった。その結果できた加速が、

「前に進む」

この一つの意識だけに集約されたとは。

 

結局シンプルな結論になる。

でも、この結果を知っていたとしても、きっとそこにたどり着くショートカットはできなかったと思う。無駄な道のりは存在しない。

 

考えて、走って、復習して、寝て、忘れて。

それを繰り返して、時間をかけて出来た。

陸上あるあるだね。

過程がすべてってやつ。