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大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

8/16(金) ずっとこの怪我と付き合うのか?

8/16(金)

GC)ほどよい曇りで運動日和

PC)右足首が痛いけど、なんとか歩ける

 

 

 

 

12日の大会以降、右足首が痛い。練習はおろか、まともな日常生活が送れない。

 

台風による悪天候が追い打ちをかけるようにテンションを下げる。自転車旅行も延期することになった。買った空気入れは未使用のまま机の上で待っている。

 

走らなければ走らないほど、自分のなかで走ることがどれほど生活のリズムを作っていたのか実感する。高校の頃、陸上は人生だとか言ってた先輩がいたけど、なんかその意味がわかるかも。

 

右足首が痛い

 

本を、ネットをいくら漁ろうと原因がわからなかったこの痛み。始まったのは4ヶ月ほど前。そこから1ヶ月ほど痛んだ。最近は痛みがなかったけど、4日前の大会のおかげで、翌日からこの有様だ。

 

安静時痛。動かない時でも痛みを感じる時、その痛みを安静時痛という。安静時痛を感じるときは、一概には言えないけど、とにかくやばい状態だ。原因を早急に解明して、ピンポイントで治療しなくてはいけない。

 

もしかしたら、運動によって足首周辺が痛む人が他にもいるかもしれない。また、自分の外部記憶としてもここにその全てを書く必要だあるだろう。

 

 

症状

この症状を話せば、どんな医者も頭を抱える。一発で原因を言い当てた人はいない。不可解なんだ。

 

 

 

症状)

 

・痛む場所が日によって変わる

 

足の中の時もあれば、足首の外側、足首の内側、脛の下らへんの時もある。

シンスプリントよりも少し下らへんなので、シンスプではないと気づく。

 

 

安静時痛がある

 

何もしていないけど痛む。鋭いか鈍いかで聞かれたら鈍いという感じ。足首を90にキープすると痛みが和らぐ気がする

 

 

下腿周辺のマッサージをすると良くなった気がする

 

 

・激しい練習や疲労が多い時に痛む

 

 

何やっても良くならない

自分で施した処理)

 

・完全休養

 

もっとも痛みが強い時に2週間ほど走ることをやめた。けど、走らないうちにどんどん痛んでいく

 

 

・アイシング

 

幹部を懸命にアイシングした。全くもって良くならなかった。痛みが一時的に引いただけで、温度が元に戻ったら、むしろ痛む

 

 

・マッサージ、ストレッチ

 

風呂の中で、周辺の筋肉(下腿や足底)の筋肉をほぐした。これをすると気持ちよくなり、なんだか症状が和らいだ気がした。

 

 

怪我の正体

 

 

とにかくこの怪我の正体をつかむのには時間がかかった。休めば休むほど痛みが強まったり、急に安静時痛が出てきたり、アイシングが逆効果だったり、痛む場所が日替わりだったり、とにかく意味不明だった。

 

いくつかの病院と、接骨院に行ってみたり、国家資格を持っているというおじさんに質問したり、いろいろやった。つい2ヶ月前、この怪我の正体がわかったと同時に、痛みが引いた。正しい処置ができるようになったからだ。

 

 

話は3年前にさかのぼる。

 

下り坂ダッシュという練習でスピードを出しすぎて転んだ。その時の怪我は全身打撲。今でもその怪我後が綺麗に残っている。

 

その際に右足首をひねった。三角靱帯を伸ばしてしまった。三角靱帯は、足首を強力に固定する最も大切な靭帯の一つだ。

 

三角靱帯が緩んだ僕の足をマッサージしてもらうと、過去のその話を知らない人でも皆口を揃えて、「右足首が左に比べてゆるいですね」と言うのだ。

 

そう。足首が緩くなってしまったのだ。この緩みはそう簡単には治らない。

 

足首がゆるい状態で練習するとどうなるのか?そのゆるい足首を支えようとして、下腿の筋肉、具体的には腓腹筋やヒラメ筋などの筋肉と、拮抗する前脛骨筋などが、過度に働く。筋肉が頑張るのだ。

 

そうやって足首上の筋肉は疲労していく。疲労した筋肉はもちろん硬化、または通常よりも収縮する。

 

筋肉が硬化したり、通常よりも収縮すると、足と下腿をつなげる軟骨に負荷がかかる。足に脚がつき刺さっている状態。これを「詰まっている」状態というらしい。

 

 

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これが右足の骨格。

HUMAN 3.0
https://human.biodigital.com/index.html
で作成。

 

 

これによって、関節に負荷がかかり、炎症が起こる。軟骨が擦れるような痛みが起こる。これ単体では距骨離断性軟骨炎という怪我が存在する。

 

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「詰まる」と、上の写真の赤い部分に炎症が生じる。

 

つまり、直接的な原因は、足首そのものではなく、足首よりも上にあったのだ。

 

 

アイシングをしたら、その周辺の筋肉は硬化する。低音ではコラーゲンの粘性が低下し、筋繊維は収縮する。先の話が理解できれば、アイシングをすれば足が痛むのは容易にわかるだろう。

 

 

また、走らなければ下腿周辺の筋肉は硬化する。運動していない筋肉は運動神経の劣化と同時に、筋組織の効果が伴うのだ。同様の理由で、これによっても足首が痛む。

 

 

関節、軟骨に炎症が起きているので、その周辺、つまり下方向なら足中央、右なら足首外側、左なら足首内側、上なら脛のあたりに痛みが出る。これが日替わりの痛みの正体だ。

 

 

こうして全ての痛みが説明できた時、一つの絶望にぶち当たった。過去の怪我が原因なら、そして、右足首の緩みが治らないなら(おそらく治らないと言われている)、この痛みは一生ついて回るのか、完治できないのか、と。

 

 

治らないとわかっている怪我と付き合うことほど辛いことはない。

 

残念だが完治は諦めるしかない。

 

でも、正しいケア、筋肉を柔らかく保つ、たったそれだけのことをしていれば、その症状のほとんどを防ぐことができるのだ。これって、普段のスポーツケア的に、当たり前のことだし、特別何かしなくちゃいけないってわけじゃない。

 

そう考えると、特別頭を悩ませる怪我じゃないし、極度の疲労がない限り痛まないから、そこまで悲しむ必要もないのだ。今はそう考えるようにしている。

 

 

 

 接骨院

 

さっきいつもの接骨院に行った。ストレッチポールの面白い使い方や、自分の体のどこが硬いのかとか教えてもらった。マッサージもすごく気持ちが良かった。

 

脛の前の筋肉が異常に硬いとさ。こうやって情報を集めて、自分の体を知っていくしかない。