Cork

大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

11/22(金) 別に下手くそでいいから、背伸びして。

 11/22(金)

レポートと期末テストの峠をなんとか超え、あとは土日に勉強すればいいやという安心のもと、久しぶりのウェイトが始まった。

 

短距離はこの1週間でマックス測定をしなきゃいけない。

いつも通り、ベンチプレスとクリーンをやった。

 

 

 

ベンチの感覚がいよいよ狂ってきた。

 

65 kg*10

80 kg *1

90 kg*0*4

90 kg*1

95 kg*1

100 kg*0

65 kg*10

70 kg*10

80 kg*5

 

アップから65kg

今日の収穫はとても大きかった。

ベンチのMAX+10kgする方法を発見した。

 

 

 

ベンチのチートコード

 

90kgが上がらなかった。

 

あれ?90kgが上がらなくなっている。

1回は上がったはずなのに。

前回から1週間空いたから?

な訳。

 

まぁまぁな焦りとセットに火がついたところで、ひたすら90kgにアタックした。

 

毎回、補助の人に胸のところまで持ってきてもらっている。

そして、今日は、放されたところで腕がプルプルする

 

生まれたての子羊のように震えた手は、もちろん90kgなんて上げられるはずがない。

すぐに潰れた。

 

5回目の試行。普通だったら疲労してきてもう出来ないからやめるだろう。

でも脳はいつも合理的な訳じゃない。

 

とりあえず最初のプルプル現象をどうにかしたかった。

頭の中の片隅で、「肩甲骨をくっつけろ」って誰かが叫んでいる。

 

で、セットアップの時点でめっちゃ肩甲骨をくっつけた。

 

何ということだろう!

 

誇張表現一切なしで、スッと手に乗って、スッと下げてスッと持ち上がった。

スカイツリーの柱になった気分だ。全く震えない。

こいつは強えぇ。

 

 

90kgはあまりに簡単すぎた。

 

そして未知の重さ。95kg。僕のベンチの分解能は5kgだから。

 

これまた簡単に上がった。

 

100kg。闘牛のようにひたすら進み、重くしていく。

 

上がらなかった。

 

 

結局100kgは行かなかったけど、すごいことを学べた。

 

 

「肩甲骨をくっつけろ」

 

 

 

 

なぜクリーンはこうも成長しないのか?

 

今日の結果をまとめれば、

クリーン max 80kg

ベンチ     max 95kg

となった。

 

 

だれか教えてほしい。

なんでクリーンはこれほどまで成長しないのか?

 

 

この半年をなんとなく振り返れば、

クリーンは

45 kg*10→60kg*10

max 70kg →80kg

 

ベンチは

50 kg*10→70kg*10

max 75kg →95kg

 

成長具合がクリーンの方が小さい。

 

確かに、違う筋肉使ってるし、成長する重量が一致するはずはない。

 

でも、実際やっていて、クリーンで成長の楽しさをしばらく味わっていない気がした。

 

 

ベンチとハードルから学ぶ

 

逆に最近成長したものってなんだ?

思い出すのは容易だった。

 

ベンチプレス、ハードルドリル。

 

その2つに共通していることは1つ。

 

不完全体でも背伸びしてきたってこと。

 

こじつけしてまとめる気はない。ただ本当にそうなんだ。

 

 

(書くと文章がチープいなるから削ったけど、この先の話は、何も陸上に限った話じゃない。銃をそこらで拾って撃ち合うゲームに対してでさえ、この話は通じるのだ。)

 

 

 

 

ベンチプレスの話

 

ベンチプレスでは、意味不明なまでに重量をひたすらあげ続けていった。

 

しかも、その際にベンチに脚を乗せてやった。

ぶっちゃけた話、このやり方だと+10kgくらい楽に上がるようになる。

 

背筋のパワーがよく伝わったり、重りをそこまで下げなくて良くなるからだと思う。

 

ようするにチートだ。

ズルして、効果も薄れるかもしれない。

 

でも、こうやって未知の重さにチャレンジするようになって、成長した。

 

maxが上がっただけじゃなくて、通常のやり方でも70kg*10が普通にできるようになったし、4ヶ月前まで出来なかった65kg*10を、今ではアップの一番最初にやれるようになった。

 

 

きっと感覚とか狂ったんだと思う。

それで重い世界に何の躊躇も無くなったんだと思う。

 

 

 

 

 

ハードルドリルの話

 

まだ4回しかやってないけど、ハードルドリルも大きく進歩した。

 

連続またぎが一切できなかった4週間前。

そこから週1回、ハードルをまたいだ。

 

今でも、ハードルはいくらでも倒す。

よく見たらハードルを脚が越えず、横に逃げてるかもしれない。体幹だってグチャグチャだろう。

 

それでも、連続でまたぐことだけ意識して、テキトウなフォームで押し進めて行ったら、徐々にできるようになっていった。

 

フォームの修正とか、骨盤とか軸とか、難しい話は後でやればいい。

後でいくらでも時間がある。

 

まずはテキトウでいいから出来るようになること。形を真似て、汚くていいからできるようになること。

 

できるようになれば、楽しくなって自分からやるようになる。

 

楽しくない、出来なくてイライラする練習とか筋トレとか、そんなものはやっても成長しないだろう。

まして、それを毎日やろうとかルール付けてもうまく行くはずがない。

 

それよりは、まずは心の壁を吹き飛ばしてから、ゆっくり好きに進めていけばいい。

 

最初から完璧な動きなんてしなくていい。

 

 

 

 

 

完全体?

 

だれも最初から上手くやれなんて言ってない。

そして、いつであっても、完全体である必要はない。

 

怪我さえしなければ、テキトウでいいのだ。

取り返しのつかない失敗さえしなければ、テキトウにやっていいのだ。

 

理想を頭に描いてさえいればいいのだ。

 

 

成長しないのは技術的な、難しい話じゃなくて、

なんか嫌だなぁっていう、完全に無意識の壁の問題だ。

 

とりあえずできるようになればいいのだ。

 

だから、少し、いや大きく背伸びし続けて。

そしたら最初は少しだけど、見える世界が変わってくるはずだ。