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大学生スプリンターの考えすぎる練習日誌

どこにでもいる大学2年生の短距離練習日誌

7/10(水) 加速を考える

7/10  (水)織田

60*3 80*2 120+200

GC)曇りのちょっと暖かめ

PC)昨日のベンチで腕が振れない。背筋がやばい。脚は軽い?

結果)?


アップはしっかりできた。一昨日の月曜練の後悔もあったから。とりあえず一昨日の内転筋とその上部からハムにかけての違和感が消え、大きな怪我とならなかったことが素直に嬉しい。それと、1組目ではるやさんに最初に呼ばれたことも嬉しかった。

 


今日は「楽な加速」を意識した。今日は、というより、国公立以来の課題はただただ「楽な走りを身につけること」だから、他のことは意識せず、ただ楽に走ることを考えた。

 


スピード練習だったから、しかもはるやさんと一対一だったので、スピードは抜かなかった。もちろんパワーも伴う。ただ、その中で綺麗な走り、力の無駄を省いて、力の方向を調整する練習ができたと思う。60や80は加速練習だったけど、「はじめの数歩の向き」が大切だと改めて実感した。いい向き(良い押し方)だと、それがもろに体に伝わり、うまくできたことに気づくのだ。すごくスムーズでスマートで、効率の良い走りになっているとわかる。

 


120はしっかり加速する。それだけ。後半は考えなかった。Newtonも意識しなかった。ちょっとスタンディングスタートの高さが低すぎたのかタイミングが悪かったのか、加速時に体が潰れた。

 


体が潰れるとは、腰が低くなること。まず脚が接地時も押し切り時もずっと曲がった状態になってしまう。そして、腰の高さより足の長さの方が長いから、とくに押し切り時には、脚が体の横に出て、やばい2軸走法みたいになる。走っていて脚を見ればすぐに気づく。

 


腰が低くなったお陰で、加速が無駄が多くなってしまった。左右へのズレを自ら生じさせているのだ。2軸走法だから、前への力のみではなく、斜め左右への動きも作られる。それがもったいない。

 


つまり、まず1つ目の無駄を省く方法とは、「斜め前の左右への運動を減らすこと」。体幹なりベクトルなり、色々なアプローチがあると思うが、いずれにしろ1つ目の解決策は、「全ての力を前へ進む力に変換すること」。

 


はるやさんは、トップスピードで勝ったと言っていた。ただ残念だがそれは違う。トップスピードに関しては、自分と同じか、自分の方が気持ち速いか遅いといったところ。はるやさんとの決定的な違いは、トップスピードに乗るまでの時間だ。50に到達するまでにはトップスピードに乗っていたはるやさんに対して、自分はそれをちょい(10mくらい?)過ぎたあとに到達したのだ。ここに加速限界の理論を持ち出す必要はない。単純に、彼に「パワーの絶対値」や「力を伝える効率」で及んでいなかったのだ。

 


楽に走る練習をする方法を1つ新たに思いついた。今までは300以上だったり200を複数本といったやばいメニューで、楽に疲れないようにと意識して走る練習のみだった。ただ、今日のようなスピード練では、スピードを出して良いのだ。その結果、全て走り終わった頃にケツワレをしていても良いのだ。「効率よく走れるフォームが分かれば、あとはそこからパワーを抜けばいいだけなのだから。」

 


200mはタイムは悪くなかったけど、内容はイマイチ。ラストははるやさんに距離を詰めることができた。「回転を重視する走りから、大きく跳ねるように、無駄なパワーを抜いてピョンピョンする走り」に移行することで、ラストもスピードを落とさずに済んだ。この走りは高校2年秋から冬の頃に発見した走りで、結構お世話になった。400のラストに使えるかもしれないから、研究の価値はあると思う。

 


問題は200の加速だ。すぐに体が起き上がってしまった。理由は、表面的直接的には、ケツやハムに疲労が溜まっていたから。それは十分感じてスタートラインに立った。ただ、そんな状態になったら加速ができなくなるんじゃこわい。不安定というか再現性が低い。

 


すでに、ケツもしくはハムに疲労が来ている場合、加速ができないことは知られている。加速のパワーが著しく低下し、前傾維持ができなくなる。その結果加速が短く(むしろ加速がなく)、ダラダラとスピードを上げていき、加速限界に引っかかって、そのスピードで頭打ちを食らう。遅いスピードで走るから余計に辛い。負の連鎖でしかない。

 


そろそろ考えすぎるタイミングなので、一旦ストップ。次回の練習に回すことにする。